まず、日本のことわざ「情けは人の為ならず」の本来の正しい意味を確認してみたいと思います。
「情け」とは、「思いやり」「人情」「人をいたわる心」のことで、
「人の為ならず」とは、「人の為だけではなく自分の為でもある」ということです。
よって、
「人に対して思いやりのある行為は、巡りめぐって善い報いとなって自分に戻ってくる」というのが正しい意味です。
ところが、45.7%の人が誤って、「人に情けを掛けるとその人のためにならないから、情けを掛けるのはよくないこと」という誤った意味で解釈しているんですね。
人に情けを掛けておくと,巡り巡って結局は自分のためになる・・・・・・・・・・・・・・・・ 45.8%
人に情けを掛けて助けてやることは,結局はその人のためにならない・・・・・・・・・ 45.7%出典:文化庁
「情けは人の為ならず」と同様の意味を持つ、英語のことわざを2つご紹介します。
Do good for others. It will come back to you in unexpected ways.
「Do good for others. It will come back to you in unexpected ways.」は、
「人のために善いことをすると、それが思いがけない形で自分に返ってくる」という意味です。
このことわざは、日本語の「情けは人の為ならず」とほぼ同じ表現ですが、
次にご紹介する有名な一節に比べると、ネイティブでも知っている人は少ないかもしれません。
Do unto others as you would have them do unto you.
「Do unto others as you would have them do unto you.」は、
「自分にしてほしいと思うことを人にも施しなさい」という意味です。
このことわざは聖書からもので、「unto」は「to」の古語です。
有名な一節で広く知られていて、映画などでもセリフで使われたりするので、ほとんどのネイティブは知っていると思います。
こちらの記事でご紹介している映画の中に、まさに「情けは人の為ならず」というシーンがあります。
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