「heartful(ハートフル)=心温まる」は日本だけの使い方。英語圏では使わない英単語です。

こんにちは、姫路市にある英会話教室 Real English Now! Himeji 事務局です。

今回は、日本で心温まるという意味で使われている「heartful(ハートフル)」について見ていこうと思います。

実は、「heartful」は英語圏で一般的に使わない英単語です。Oxford Paperback Dictionaryにも載っていないんですね。

Oxford Paperback Dictionaryの1ページの写真
heartfulは載っていません。

 

heartful探せば載っている辞書もありますが、特定のコミュニティやサブカルチャーで、「heartful prayers」、「heartful union」、「heartful passion」などという特別な使われ方をしています。この3例は宗教関係で使われています。

とにかく普通の会話で使わないため載っていない辞書が多いです。

 

心のこもった・心温まるは「heartfelt」や「heartwarming」を用います。

heartfelt(ハートフェルト)

例文
Heartfelt congratulations on your wedding day.
(ご結婚心からお祝い申し上げます)

この例文はグリーティングカードなどに書くような少し丁寧な表現です。

 

ちなみに、congratulations」には複数形のsが必ずつきます

ほとんどの日本人はこれを単数形で「congratulation」と言うことが多いですので、気を付けるようにしてみてくださいね。

おめでとうの気持ちをたくさん(複数)贈りたいのでsがつく、と覚えるといいですね。単数形だとおめでとうの気持ちがひとつだけってことでケチんぼですよ~

関連記事→英語の複数形は大事。単数形だと意味が変わるフレーズ

 

heartwarming(ハートウォーミング)

例えば日本では、

「この映画はハートフルなストーリーだ」という風に「heartful(ハートフル)」は使われています。これはこれで日本語としてなら問題ありませんが

 

それを英語で言いたい時に、

「× This movie is very heartful. 」と言う人が多いですが、残念ながらネイティブには通じません。

 

英語で表現するなら、

「〇 This movie is very heartwarming.」です。(ハイフンを入れてheart-warmingでもOK)

 

heartful(ハートフル)の発音は日本人にむずかしい

日本人にとってheartful(ハートフル)の発音は難しいため、その多くがhurtfulとネイティブには聞こえています。

hurtfulは「傷つける」「苦痛をあたえる」「有害な」という意味です。

heartfulとhurtful、スペルも違うし、発音も似てはいますが違います。何より意味が正反対なので注意が必要です。

 

最後に

今回はheartful(ハートフル)を取り上げてみました。

日本語では便利でよく使っている表現でも、それを英語に訳せば同じように使えるかといえば、必ずしもそうではないということです。

heartful(ハートフル)は、日本の中で通じる日本流である、ということから和製英語に近いといえるかもしれませんね。

 

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