「so-so」は「まあまあ」と訳されますから、よく使うのを耳にしますが、日本語の感覚でどんな場面にでも「so-so」と言ってしまうと、不自然な表現になることがあります。
実は、ネイティブは「so-so」をあまり使いません。「まあまあ」と言いたい時は、場面によって適切な表現を使い分けています。最後にいくつか紹介しますね。
ネイティブがso-soをあまり使わないのはなぜ?
「so-so」という表現は、「どちらとも言えない」「好きでも嫌いでもない」という中途半端な意味を持つため、質問に対して興味がないような印象を与えることがあります。日本語で言うところの「別に」という感じですね。
日本語でも、「別に」と言われると「ふ~ん」で会話は終わってしまったり、「別にってどういうこと?」と思いつつ、それ以上聞けない感じがあったり。
例えば、「この映画はどうだった?」と聞かれて、「so-so」と答えると、「別に」という感じで具体的に答えていないため、相手はどう返していいのか分からなくなります。
また、相手が何かに対して好きか嫌いかを聞いている場合には、「so-so」だとその好みが分からず、相手に失礼になることもあります。質問には具体的な回答をすることが大切で、特にネイティブに対して「so-so」という表現はなるべく使わない方が良いと言えます。
so-soが適切な場合はある?
場合によっては「so-so」という表現が適切な場合もあります。
相手からの質問に対して、その答えが中立的な場合や、自分自身がその物事に対して特別な感情がないことを伝えたい場合には、適切な表現となります。
また、質問者が、あなたがどう思っているかよりも、単に物事の事実を知りたい場合にも、「so-so」が役立つ場合があります。
例えば、「この店のラーメンはどうですか?」と聞かれて、美味しかったわけでもまずかったわけでもない場合に、「so-so」と答えることができます。また、テストの点数が悪くも良くもない場合にも「so-so」と答えることができます。
so-soの代わりに何がいい?
「まあまあ」 It’s alright.
「それなりに好き」 I kind of like it.
「悪くない」It’s not bad.
<例文>
Do you like Chinese food?(中華料理は好きですか)と聞かれた時、好きなら「Yes,I do.」、嫌いなら「 No,I don’t.」と答えましょう。
「まあまです」と言いたいなら、具体的な表現として以下が使えます。
「普通」It’s OK.
「少し」A little.
まとめ
「so-so」は感情が入った表現ではないため、興味を持っているという気持ちが伝わりにくいです。そのため、会話相手に対して冷たい印象を与えてしまったりする可能性もあります。
良好なコミュニケーションのためには、状況に応じて、具体的な表現を使い分けることが大切です。
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