「普段の会話で使うとおかしい英単語」をご紹介するシリーズ2回目です。
このシリーズでは、単語の意味も合っている、文法的にも間違いではないのですが、使い方がおかしい英単語を取り上げています。
ネイティブスピーカーが普段の会話で使わない英単語というものがたくさんあります。いわゆるフォーマルな単語のことなんですが、
日本の学校ではそれしか習わないし、使い方までは教えてもらわないため、どんな場面でも使ってしまっていて、ネイティブには非常におかしく聞こえています。
もっとも辞書や翻訳で調べても、フォーマルな表現が出ることが多いので、仕方がないことではあります。
もちろんネイティブもそういった英単語を使うときがありますが、ケースバイケーズで状況によって使い分けているんですね。
今回はprepare(準備する・用意する)という単語を見ていきます。
「昼食の準備をする」は英語で何て言う?
普段の会話なら、
I’m going to make lunch. です。
でも、下のように言う人が多いです。
△ I’m going to prepare lunch.
(昼食の準備をします)
この表現は、文法も合っているし単語の意味も間違いではありませんが、日常会話では使わないのです。
prepareは丁寧過ぎる(フォーマル)ため、家族間や親しい間柄など、普段の会話で使うととても違和感がある単語なんですね。
prepareを使う場面としては、
たとえば、あなたが家事代行や家政婦など、「仕事」として依頼人の家の食事を準備するという状況なら、
I’m going to prepare lunch (for my boss).は、正しく違和感がない使い方になります。
でも、自分の家の「昼食を準備をします」と言いたい時に、prepareを使うのは本当におかしいので、
makeを使って、
I’m going to make lunch.が自然な表現になります。
▼昼食の準備をします。
I’m going to make lunch.
「テストの準備をする」は英語で何て言う?
普段の会話なら、give/takeを使います。
あなたがどういう立場の人か、によって使い分けます。
ここでは、学校の「先生の立場」「生徒の立場」でお話ししますね。
・先生の立場ならgive
・生徒の立場ならtake
【明日のテストの準備をする】
▼先生の立場なら
I’m going to give a test tomorrow.
テストを生徒に出すのでgiveを使います。
▼生徒の立場なら
I’m going to take a test tomorrow.
テストを自分が受けるのでtakeを使います。
※「準備」を直訳してprepareを使う必要はなく、give/takeでその意味が含まれて伝わります。
まとめ
●日常の会話ではprepareは使わない。その代わりに使う単語は、
・make
・give/take
●立場が上の人に何かを準備する場合はprepareを使う。
●重要なことを準備をする場合もprepareを使う。
prepareを使う場面は他にもありますが、今回は、よく耳にする「食事の準備」と「テストの準備」についてお伝えしました。
繰り返しになりますが、日本語を直訳して英語にすると、言いたいこととは違う意味で伝わってしまうことが多ので、気をつけるようにしたいですね。
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